要因・原因の違いー意味と使い分け。理由・起因との違いも

何か起こった時、それについて説明をする時に原因・要因・起因・理由といった言葉を使ったりします。

ですが、それぞれの意味の違いやその使い分けは?と聞かれるとなかなかはっきりとしない人もいるかと思います。

今回はこの言葉の意味や違い、使い方を順番に説明していきます。





原因・要因・起因・理由の意味

◆原因とは

「原」の語源には「みなもと」の意味があります。その流れである物事やある変化、状態を引き起こす「もと」になること。また、その事柄を指します。

◆要因とは

「要」・・・かなめ、つまりある物事がそうなった主要な原因のことを指します。

◆起因とは

ある物事のはじまり、物事がおきたきっかけのことを指します。

◆理由とは

ある物事がそうなった、そのように判断した根拠。わけ、事情・・・といった意味があります。日常会話で一番使われる機会も多いかと思います。「由」だけでも理由、という字義(漢字の意味)があります。

少し脱線しますが、「事由」(じゆう)という言葉もあり、ほぼ理由と同意語で法律用語やビジネスシーンなどでよく使われています。

原因・要因・起因・理由の使い分け

◆原因と要因と起因の使い方

1.「原因」とは何かがうまくいかなかった時、一般的にマイナスの印象を与える物事がおこった時に使用されます。

例えば、「ダイエットに失敗した原因は間食でした」とは使っても「ダイエットに成功した原因は毎日のランニングでした」とは言いませんよね。「要因」は日常ではあまり使わないかもしれませんが、レポートや書類などきっちりした場面では使われることもあります。

2.「原因」がいくつか集まったものから主要なもの、おこった物事に影響するもの、を要因とすることが多いです。

例えば、交通事故の「原因」は居眠り運転でしたがその「要因」は残業続きで疲労気味、睡眠不足が続いていた、などとなります。「不具合の要因を早く分析して報告しなくてはいけない」(原因はいくつあるかわからない)といった使い方をします。

3.また、「主要な原因」という意味合いでも使うことができ、その場合、「ダイエットに失敗した要因は間食でした」だと、間食以外にも不規則な生活、運動不足などあるかもしれないけれど1番の理由が間食だった・・・といった使い方もできますね。

そして「原因」とは違い、プラスの印象を与える物事に対しても使用できます。例えば「ダイエットに成功した要因は毎日のランニングでした」だと、ダイエットの成功はランニング以外にも食生活の見直しやランニング以外の運動もしていたが1番成果が出たと感じたのがランニングだった、という意味合いになります。

4.「起因」は先ほど記述していますが、いくつかある原因(要因)のうちで始まりとなるきっかけのことを指します。

「ダイエットをしようと決意した起因は去年のワンピースが着れなくなったからです」ですとワンピースが着れなくなった、というのが判明する前に友達にちょっと太った?って聞かれてしまったり、ストレスで間食してるな・・・といった自覚はあったもののダイエットしようとまで思っていなかった状態ですね。実際ワンピースを着用しようとした時に着れない、ダイエットしなくては!となったのです。

「起因」があって様々な「原因」がありその中の「要因」の結果、なにか物事がおこっている・・・ということになります。





◆理由の使い方

では「理由」はどんな時使えるのでしょうか?

「理由」は基本的にどんな場面で使っても問題ありません。

「ダイエットに失敗した理由は間食でした」「ダイエットに成功した理由は毎日のランニングでした」のどちらも違和感ありませんよね。

使い分けで悩んだときは「理由」を使っておけばとりあえず大丈夫です。

そうはいっても原因、要因と理由の違いも知っておきたいですよね。

原因と理由、違いは?

「ダイエットに失敗した原因は間食でした」「ダイエットに失敗した理由は間食でした」

どちらも文面ではあまり違和感ありませんが、より正しい使い方としてはこの場合は「原因」を使った方です。「原因」は結果(ダイエットに失敗した)に対して「なぜ?」と問いて返しているからです。

「理由」の場合は、誰かが何かをすることに対して「なぜ?」と問いて返しています。

「ダイエット始めた原因は去年のワンピースが着れなくなったから」「ダイエット始めた理由は去年のワンピースが着れなくなったから」

文面的にはどちらも間違いではないのですが「理由」を使うとこのセリフの人がダイエット始めたのはそうなんだ、とより伝わっています。

要因と理由、違いは?

こちらの違いは上記の原因と理由とほぼ一緒です。

「1番の原因=要因」、「いくつかの原因のうちの主要なもの=要因」ですからね。

なので、「要因」も結果に対して「なぜ?」と問い返しています。「ダイエットに失敗した要因は間食でした」

は正しい使い方ですが、「ダイエットを始めた要因は去年のワンピースが着れなくなったから」とは使いません。

まとめ

原因・・・マイナスの印象を与えるときに使う。

要因・・・特に直接の原因になっているものを指す。きちんとした場面で使う。プラスの印象を与えるときでも使える。

起因・・・物事をおこすきっかけになったものを指す時に使う。

理由・・・どんな場面でも使える。

困ったときは「理由」ですね。ですが、使い分けのポイントを知っておくとより相手に伝わりやすくなると思いますので是非活用してみてください。





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