充分と十分の違い-意味や漢字の使い分け。不十分・不充分の違いも。

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会話の中で充分または十分という言葉はよく使われます。

どちらも読み方は同じですね。

声に出して「じゅうぶん」という言葉を使った時、充分なのか十分なのか分かりませんね。

果たして漢字を意識しながら使っているでしょうか。

それとも無意識の中で使っているのでしょうか。

いざ、漢字で書こうとするとどうでしょう。

一瞬アレッ?と思うことがありませんか?文字で書く時、迷いませんか?

読みが同じで漢字は二つ。

どんな違いがあるのか調べてみましょう。

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充分と十分の違いと使い分け

いろいろと調べてみると、使う辞書によって扱いに違いがあることが分かります。

一般的な辞書で「じゅうぶん」と引くと【十分・充分】と出てきます。

意味は、「物事が満ち足りて、不足、欠点がないさま」となっています。

この場合、どちらも違いがないことになりますね。

一方で別々に扱っているものもあります。

たとえば『スーパー大辞林3.0』では、

◆充分 (名・形容動詞)

条件を満たして不足がないさま。満足できるさま。

「〇〇に栄養をとる」「二人で住むには〇〇だ」「〇〇に話し合う」

◆十文(副詞)

かなりの分量・程度であるさま。

「もう〇〇いただきました」「〇〇気をつけてください」「金は〇〇持っている」

このような使い分けをしています。

これだと、意味に若干の違いがあり、使い分けにも「なるほど」ですね。

十分と充分の意味を漢字から

充分と十分の意味を説明するには、漢字の持つ意味合いを説明すると分かりやすいと思います。

◆十分

この漢字の持つ意味合いはある物を十に分けるということから来ていると言われています。

ある物を十に分けるということは、10等分することです。

そしてこの「分」は1/10、つまり一つが10%ですから、十分とは10倍の100%ということになるのです。

「十分」とは数字が増えるごとに満たされる度合いが上がり、十分で100%の状態を言います。

使い方としては「腹八分目」とか、数字が十に達した時、満腹のため「十分」食べたと言いますね。

また満腹を超え、それ以上食べると「十二分」に食べたと表現されます。

つまり十分は数値的に満たされる場合に使われる言葉です。

◆充分

一方のこちらは数値的な感覚ではなく、量的または感覚的に満たされる程度を表すのに用いられます。

この「充」という意味を考えれば分かりやすいですね。

「充」は中身がいっぱいある/満ちる、という意味です。

用例としては充足・充満・充実など満たされた言葉に使われます。

これは数値で表されるものではなく、感覚や程度、質や量など物質の充実感を表しています。

また、不足した分を充足するという意味で、充当、補充などが当てはまります。

例えば「この家は二人で住むには充分な広さです」「充分温まりました」のように物質的または感覚的に満足度を満たした時に使います。

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不十分と不充分の使い分け

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物事の出来栄えに対して、満足できない、今ひとつ、未熟な、納得がいかない、意に反する、などの場合に不充分あるいは不十分という表現がありますね。

 

◆数値的に足りない箇所がある場合は「不十分」を使います。

例えば、説明が不十分、証拠は不十分、知識が不十分、調査が不十分、知っているだけでは不十分、きわめて不十分、なんとなく不十分、認識不十分、稽古不十分などと使います。

 

◆一方、感覚的、物理的な不足感には「不充分」が使われます。

不充分は満足には少し満ち足りないことをいいます。

充足させるための何かが足りない。

充足させるにはどうすればいいのか。

求めていたものと違っていた時など、不充分といいます

まとめ

多くの辞書に十分と充分は基本的には同じ意味と書かれています。

公的な文書では「十分」に統一されています。

とは言え人によっては文章の中に「充分」という漢字を使いたい人もあると思います。

漢字の意味合いから考えてみれば、誰でも使い分けは可能と思われます。

万一、行き詰ったら「十分」を使いましょう。

何ら問題はありません。

自分の好みで安心して使いましょう。

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